雨も、海の波も、電車のアナウンスも、鉛筆の文字も、潮風も、信仰も、すべてきみに繋がっていく。愛、祈り、切望、喪失。湧き上がる感情を見つめるまなざしは切なく澄みわたり、もう諦めた思い出と静かな希望が交錯する。歌人・中村森さんの第一歌集。
来世では、もう出会わない気がしてる「さようなら」って言えてよかった
会いたいと話したいなら、どちらの方が愛に近いか知らずにいます
絶望に甘えたくない絶対に 祈りを閉じれば呪いが開く
「忘れて」と「覚えていて」の後悔を 海に置いたらどちらが沈む
発行:KADOKAWA
発行年:2024年
サイズ:四六判変型
ページ:144p