戦後女流詩人の草分け的存在であった石垣りんさんは、
銀行員として働く傍ら、詩を書き続けていました。この本は、彼女の勤め先の日本興業銀行が発行する手帳に綴られた1957年から1998年までの日記の抜粋を原寸大で写し、編纂したものです。
お正月の発熱のこと、ベレー帽を落としてしまったこと、コーヒーとアップルパイを食べたこと、徹夜で詩を書き上げたこと、知人の訃報、お天気のこと…。鉛筆書きで几帳面にしたためられた日々の記録には、生活者としての石垣さんの等身大の姿があり、私たちと同じように悩み、喜び、過ごしていたことが実感されます。ひとりの女性の暮らしの断片と、詩作の背景についても知ることができる、資料としても貴重な一冊。
発行:katsura books
発行年:2025年
サイズ:148×98 mm
ページ:424p