脈々と続く土地の記憶、彼岸からの声、行き交う気配、人や人でないものたち。それらを包み込み生まれゆく言葉が降り積り、冷たく美しいイメージを紡ぎ出す。
タイトルの「銘度利加(メトリカ)」とは、ハリストス正教会の受洗者名簿のこと。著者の故郷である秋田県鹿角・大湯は、明治期に布教後、ロシア正教ハリストス教の信者たちが生きた場所でした。十田撓子さんの第一詩集です。
どこかで、見知らぬちちははの声がうたう
閉ざされた扉の向こう側から
語りかけるように聞こえてくる
受け継がれなかった物語
発行:思潮社
発行年:2017年
サイズ:A5判変型
ページ:112p