




「ばかね。詩って、書いてあることだけじゃない。 書いていないことを、かんがえさせるものなのよ。」
小さな街の郵便局で働くガイトーとトリノス。ある日、ガイトーは、一度も手紙をもらったことがないという灯台守のおじいさんに手紙を書いてみることにしました。それから街の人びとに届き始めた不思議な手紙は、時に寄り添い、勇気づけ、お守りとなり、人びとのこころを動かしていきます。だれかに手紙を書くこと、ことばを贈ること、詩が詩になる前のこと。その輪郭をやわらかく描き出した物語。
だから ひとは もじを つくった
この すてきな きもちが あしたへ のこりますように
この くるしい おもいが
いつか むかしのこと と わらえますように
発行:偕成社
発行年:2024年
サイズ:200×140 mm
ページ:130P