





「私のする一つ一つの行動が 私の一生の歴史を作るのだものーー」
寺の納骨堂からでてきた6冊の日記。女学校に通う大叔母が遺していたその日記には、10代の多感な日々が綴られていました。大戦の終結、米騒動、スペイン風邪。ひとりの女学生が見た激動の世界の姿は、たしかに現代へと連動している。京都の町寺に生まれ育った女学生の日記が、いま長い眠りから醒め、「百年前の今日」の出来事を鮮やかに甦らせます。
細やかな注釈と図版、寄稿文、当時の京都市全景地図などで構成された、丹念に制作された類稀な一冊。井上迅 編。
発行:法藏館
発行年:2023年
サイズ:四六判
ページ:464P