





わたしたちはなかったことになんてならないーー。
自身のジェンダーやコンプレックスをめぐる生きづらさと向き合い、世間の既成概念に問いを投げかけてきたエッセイスト"少年アヤ"が、初めて本名である"松橋裕一郎"として綴った、果てしのない存在の記録。
家族、恋人、介護、戦争、故郷、生と死。祖父が亡くなるまでの1ヶ月間の出来事と逡巡する想い、家族との交錯のなかで、自分を取り巻くすべてを肯定し、許され、また歩き出すまでの愛に満ちたドキュメント。
「はじめてほんとの意味で、ここに帰ってきた、という感慨を抱いていた。ここっていうのは、ふるさとそのものであり、このふるさとにおいて、かつてなにでもなかったわたし自身の姿だ。最強だったわたしの姿だ。」
発行:rn press
発行年:2024年
サイズ:四六判
ページ:344P
*サイン入り