"ーーこんなふうに滲んでいく景色のように、直線と曲線がともに滲むような景色は可能なのだろうか。可能にできないのだろうか。"
グラフィック・デザイナー長嶋りかこさんによる初のエッセイ集。母親になる経験を通じて見えてきた社会への問い、自身への問いが綴られています。歪んだ資本主義、止まらない環境破壊、ジェンダーの不平等さ。立ち止まり、悩み考えながらも混迷の現代に向き合い、色や形になる以前の根源的な生を見つめています。
土色の装丁は、緩やかな曲線で包まれている長嶋さんが見てきた原風景のよう。
発行年:2024年
サイズ:128×188 mm
ページ:240P