ニューヨークの山岳地帯の森の中で暮らす植物学者、ネイティブ・アメリカンのウィズダム・キーパーである著者による、コケと森と人間の物語。
なぜコケは小さいのか、なぜ境界層に生息するのか、調理に役立つコケやコケが奏でる音…。極小の世界で生きるコケの驚くべき生態とコケを取り巻く自然の営みが詳細につづられています。身近でありながら見ようとしなければ見えない極小の世界の営みを見つめることで、日常風景がいつもと違った姿をみせる。アカデミックでありながら親密で詩的な文体に惹き込まれる、ネイチャー・ライティングの傑作。
発行:築地書館
発行年:2012年
サイズ:四六判
ページ:570P