





漢詩をめぐる翻訳とエッセイが織りなす瑞々しい日々。
かつての情景が時を超えて漢詩の余白に立ち現れます。それはたとえ荒んだ光景だったとしても、登場する詩人の目に映る世界はどれもが愛おしく感じられる。手探りで探していたものをそっと手渡してくれるような、優しく凛々しい小津さんの言葉が綴じられています。ささやかな日常の瞬間と思いがけない漢詩の姿に出会う本。
"記憶は書庫に似て、なんどでも読み返せるんだ。記憶をモニュメントとして捉えるのは、あれは嘘だよ。だってモニュメントは夢の終わった場所に建つものだからねー"
発行:東京四季出版
発行年:2018年
サイズ:四六判変形
ページ:216p