「ゆったりと、真にカルチベイトされた人間になれ! これだけだ、俺のいいたいのは。」
主人公・芹川進くんの日記で構成される、聖書の言葉を引用しながら書かれた太宰治の長編小説「正義と微笑」。
主人公の繊細な心の機微の描写が何度も胸を打ちます。
この物語を現代の聖書に見立て、工藝・本屋・農業・在野研究にまつわる60名の人びとが綴った、それぞれの人生における「耕すべきこと」が収められています。本書の前半部分には「正義と微笑」原文を掲載。聖書のような重厚感が愛おしい造本です。
発行年:2024年
サイズ:B6判変型
ページ:378P