





"ーー戦争が終わって最も嬉しかったのは「部屋の電灯が明るいこと」だったと教えてくれた。そしてこう思った。戦争とは日常を奪うものであり、なにげない日常こそが私たちを存在させてくれるのではないか、と。"
(はじめに)
94歳の祖母に話してもらった太平洋戦争のこと。その音声を聞いた27名に「8月15日の日記」を綴ってもらった日記集。 ここに書かれているのは27人の個人的な一日です。歴史には記述されないひとりひとりの小さな物語を、ささやかな出来事の連続でやっと構成されている日常を、私たちはどうしたら守っていくことができるでしょう。 日本では戦争を体験した世代が減り、各国では戦争が起こり続けている今、改めて反戦を唱え、今ある日常に耳を傾けるきっかけとなる本。
祖母へのインタビューと寄稿者の日記の朗読を収録した音声版もあります。
発行年:2024年
サイズ:127 × 177mm
ページ:168P