一遍の詩で自分の世界がすっかり変わってしまったことはあるでしょうか。短歌や俳句がたしなみであった時代まで遡らなくとも、かつて詩は人びとの身近に存在していました。 時間も、空間も、わずかな隙間が空けばそこを奪うものがすかさず入り込み、文化さえも消費の対象とされる現代において、詩とは、詩に宿ることばとはいったい何なのか。
私たちの生き方を動かし、日常の景色を一変させうる「詩のことば」について、詩人をはじめ、哲学者、建築家、民俗学者などさまざまな視点から考えます。 詩聖タゴールのことば、大崎清夏さんのエッセイと詩、石垣りんと吉岡実を通して考える生活詩、ウィドゲンシュタインの言語論についての思索などを掲載。
発行:学芸出版社
発行年:2023年
サイズ:A5判変型
ページ:128p