「こんなにたくさん、海のことを書いたのにこのページが濡れていないなんて変だと思いませんか?ーーぼくは嘘ばかり書いたのです。」
空、海、憧れ、自由、見果てぬ夢。それから夜や無、死や静寂といったイメージを持つ青。 詩、短歌、戯曲、映画、演出など多岐にわたるメディアで活躍し、言葉の錬金術師という異名を持つ寺山修司は、誰もが通り過ぎる青い時代の残酷さと美しさを精密に捉え、みごとに言葉へと昇華させました。時代を超えてなお輝きを放つ無尽の言葉たち。青く切ない詩と物語が編まれています。
発行:筑摩書房
発行年:2023年
サイズ:文庫版
ページ:352p