「不機嫌という病を治すにはまず、自分の安全領域から外に飛び出すことだ。そうすれば、すべてをコントロールしなくても日々がうまく運んでいくと気づくこともあるー」
人類が書き記した古代の本はどれも旅日記です。時間も労力もお金もかかり、危険や不安とも隣り合わせなのに、それでも私たちが旅に向かうのはなぜでしょう。不確実性の中に身を置くことで生まれる新たな感覚がもたらすものを追いかけて、人が旅に出る理由を重層的に考察した、滋味あふれる旅論。インドを中心に世界各地を旅してきたスウェーデンのジャーナリスト、ペール・アンデション。自身の旅の記録だけでなく、古今東西の文学やルポルタージュ、研究論文の考察などが盛り込まれています。
発行:草思社
発行年:2020年
サイズ:四六判
ページ:352p