北海道根室市、落石岬の沖合に浮かぶ周囲8キロメートルの無人島、ユルリ。 この島から、家畜の馬を残して最後の住民が去ったのが半世紀前。現在は住人ゼロ、立入禁止の絶対無人の土地に、数頭の馬だけが暮らしている。
この島を2011年から撮り続けている写真家の岡田敦さんが、元島民や関係者のインタビューをもとに島の歴史と記憶、馬をめぐる物語を綴っています。深い霧が立ち込める静謐な空気の中を駆け回る美しい馬たち。消えゆくものたちを見つめ、守るべきもの、伝えていくものは何かを考える。馬だけが暮らす幻の島、現代のロスト・ワールドを捉えた冒険と思索の記録。
発行:インプレス
発行年:2023年
サイズ:四六判
ページ:240p