レバノンのベイルート生まれのアーティスト、詩人、学者であるEtel Adnan。90歳を超えても精力的に作品制作を続けてきました。
抽象表現主義を引き継ぐ彼女の作品は、パウル・クレーやマーク・ロスコ、ニコラ・ド・スタールなどの色彩のコンポジションを彷彿とさせるエネルギーに溢れています。
目に映る色彩だけでなく、自身の情感や季節の変化を織り交ぜ、時間軸で捉えられた山々の風景。自らのアイデンティティや境界を表す水平線。レバノンの内戦を逃れ亡命した彼女の見てきた風景が、鮮やかによみがえります。
発行:THIS SIDE UP
発行年:2022年
サイズ:170 x 240 mm
ページ:130p