20歳から81歳までおよそ60年のあいだ、絵を心の糧として毎日毎日描き続けた画家、アンリ・マチス。そのマチスに教えを受けた洋画家、猪熊弦一郎さんによる、マチスについての評論とエッセイを集成した一冊です。デッサンや色彩感覚、かたちについて、生涯について、そしてはじめてマチス先生に会ったときのこと。何歳になってもおおらかに前進を続け、自身の人間性を追求し続けたマチスの姿は、猪熊さんにただならぬエネルギーをもたらしました。マチスへと愛と畏敬にあふれた、芸術と生涯の物語です。初期の油絵から晩年の切り絵までの作品も収録。
「画は自然をいかに理解し、愛し、やがては自分の肉体にまで同化するかによって存在する。しかも我々が棲息し得ているこの現代においてのみ、愛は許され、美は価値づけられるものである。」
発行:作品社
発行年:2023年
サイズ:A5判
ページ:208p