






2010年6月11日に子どもを出産した日から、育児日記をつけ始めたかおりさん。日記は、あの大地震の後も書き続けられました。地震から10年後、自筆をたどり直すことで、彼女は何を思い出すのでしょう。震災ではなく〈わたし〉を主語にした、ひとりの女性の口述の生活史。
1000年に一度と言われた大地震の後を、私たちはどのように生きたのか。その答えを、たったひとりの記録と記憶の中にさぐる試みです。未だ浮遊したままの私たちに、着地を手助けしてくれる本がまた一つ届きました。
発行:remo
発行年:2023年
サイズ:110 x 160 mm
ページ:832p