小さな箱の中に写真や貝殻、ガラス玉、雑誌の切り抜きを並べ、静謐な箱庭世界を構築したジョセフ・コーネル。常に生きている人間を警戒し、他人と友情を築くのが苦手だった彼は、この世を去った死者とならうまくやれました。孤独に耐えられないくせに徹底した個人主義。死に囚われながらも取るに足らないものを寄せ集めることに人生を懸けた、稀有な芸術家の全貌に迫る評伝です。没後50年を記念して函に入った新版として刊行されました。
"失われた過去をあれほど愛したのに、そのなかに消えさりたくはなかった。そして今、はっきりと、生きることに執着する自分に気づいたのである。"
発行:白水社
発行年:2022年
サイズ:四六判
ページ:526p