








それぞれがこの街を想うときに去来するのはどんな光景だろう。空虚感と郷愁が漂う、誰かにとっては憧れでもあり、また忌避する場所でもある、複雑な感情が渦巻く「東京」という状況を捉えた写真詩集。
迷いながらも思考し続けるアフォリズムと、静謐さが漂うモノクロのスナップによって、かつての、そして新しい東京の姿が立ち現れます。
"ーーわたしたちの街にならないそこは、これからもわたしたちの場所にはなりえず、わたしたちはそれにいくばくかの悲しみを覚えながらも、悲しいというその事実を決してないことにはせずに、その場所に根ざすあらゆることを反芻する。
わたしたちはその場所を、東京と呼ぶ。"
発行:booknerd
発行年:2022年
サイズ:178×105mm
ページ:128p