「体の贈り物」「若かった日々」などで知られるアメリカの作家、レベッカ・ブラウンの小品「ゼペット」が絵本になりました。人間になんてなりたくない、命なんか欲しくないと言い続けるピノキオを抱えた老人をめぐるお話。悲しくもうつくしいシーンが胸に響きます。単一のメッセージにとどまることなく、捉えきれない複雑で豊かな感情をみごとに描き出した、レベッカ・ブラウンよって語り直される「ピノキオ」。柴田元幸さんによる翻訳を優しさあふれるカナイフユキさんの絵が彩ります。
発行:ignition gallery
発行年:2022年
サイズ:148×196 mm
ページ:28p