





多くの外国文学が翻訳され、読まれている翻訳大国日本において、「その他」とくくられる言語がある。
ヘブライ語、マヤ語、バスク語、チェコ語…。
辞書もなく、教材もない、日本では馴染みの薄い言語による文学を、熱意をもって紹介してきた9人の翻訳者が、その言語との出会いや文学観を語るインタビュー集です。
世界をおおう力は不均衡で、言語や文学の世界も平らではない。「その他」の側から見る世界を知ることで、世界を新たに紐解くきっかけを得ることができるのではないでしょうか。
「今、世界のいたるところで、物語はともすると陰謀論やわかりやすさに傾いていく。その中で正気を保つにはこのような、多数とは違うドアの開け方を身につけていくことしかないのではないか。ーー今日の困難に抗う生々しい声も、そのドアの中にある。」
発行:白水社
発行年:2022年
サイズ:四六判
ページ:228p