



東日本大震災後の2011年3月、大竹昭子さんのの呼びかけにより開催された「ことばのポトラック」。継続して行われているこのトークイベントの、美術家・鴻池朋子さんが登壇した回の内容を再構成した鼎談集です。聞き手は大竹昭子さんと堀江敏幸さん。
大震災の直後、自分の作品に少しも情熱が持てなくなっているのに気が付いたという鴻池さん。いったん制作を停止し、描くとは? 創るとは、作品を見せるとは? など、根源的な問いに向き合い、模索を始めます。
行く手がふさがれたときに初めてあらわになる事柄。その時に立ち止まり、考えることができれば、つぎの山を登る力が蓄えられる。鴻池さんの言葉はそのことを教えてくれます。
発行:カタリココ文庫
発行年:2020年
サイズ:文庫版
ページ:53p