ベルリンで暮らす漫画家の香山さんのコミックエッセイ第3章、今回のテーマは『ランゲシュランゲ』です。
ランゲシュランゲはドイツ語で「長いヘビ」という意味で、ドイツではヘビは行列を表します。蜘蛛の巣状に広がる人びとのネットワークを描いた前作「ウンターグルンド」に続く今作は、人間同士のつながり、流れ、その一つ一つに着目します。
いつものベルリンの暮らしはもちろん、ワルシャワやコペンハーゲンにもお出かけしながら、主人公は生活や人生について考えます。おなじみの個性的すぎる友だちや、懐かしいあの人にも再会!
自分の生活、周りの人びと、住む場所のこれからについて、つられて考えをめぐらせたくなる優しいエッセイです。
楽しい作品も今作で最終章 (さみしい…)。
けれども、生活は続きます。
発行:イーストプレス
発行年:2021年
サイズ:B6判変型
ページ:200p