






『写真および写真行為そのものの現代におけるおそろしいほどの「遍在(ユビキティ)」。それを日々目撃する私たちにとって、日常に氾濫するイメージや図像を、思考の対象として距離を置いて受けとめることはもはや不可能になりつつあるーー』
文化人類学者・批評家である今福龍太さんによる、2000年以降に発表された批評テクストの集成。
大原治雄、アウグスト・ザンダー、レヴィ=ストロース、東松照明、多木浩二などの省察をとおし、写真が日常を覆い尽くす今、写真が生まれた場所を問いかけます。写真においてのみではない、現代を生きる私たちにとって道標となるような厳格で精到な思考の数々。必携の一冊です。
発行:赤々舎
発行年:2021年
サイズ:185 × 148mm
ページ:344p