写真家・小島康敬さんによる都市を主題としたシリーズ第三弾。本作はドイツ・ベルリンを舞台に2015年から2025年までの10年間見つめ続けた、都市の構造とそこに生まれる時間感覚を捉えている。作品の核となるのは、ベルリン特有の建築構造が生み出す「Hof」と呼ばれる中庭。建物の奥に重層的に現れるこの空間では、内と外、過去と未来の輪郭が失われ、「今」という時間だけが鮮やかに浮かび上がる。古神道の時間概念であり、永遠なる今を示す思想である「中今(なかいま)」を手掛かりに、写真が記録し得るものは何かを問いかけています。
“どうも私たちが知る時間の流れは一直線ではないようである。仮に、時間が一瞬で過ぎ去るものでないとすると写真家はこの世界の何を写しているのか?
ーー古くならない過去の記憶を記録し、来るべき未来に懐かしさを覚えるだろうか。”
発行:roshin books
発行年:2026年
サイズ:270×225 mm
ページ:88P