自身の出産から約3年間の子どもと日常の風景。
はじめての写真集から20年という歳月のなかの川内さんのまなざしの変遷を感じる、原点立ち返ったような写真集です。
生まれて死ぬことの眩しいまでの切実さ。
他者との関わりの中でこそ見える自然や光の美しさ。
新しくも懐かしい風景が、そっと染み込んできます。
「身についたいらないものをとる作業に時間がかかった
はがしてみたら傷だらけだった
元には戻らなかったけど
遠回りしたら見える景色があった
腕の中にいる小さなひとの瞳の中に、縮こまって固くなっているあの日の自分を見る」
発行:torch press
発行年:2020年
サイズ:230 x 180mm
ページ:144P+テキスト差し込み18P