独自のスタンスで男性ポートレイトを撮り続ける写真家・鷹野隆大さん。自宅に被写体を招き、照明セットの中でいくつかのありふれたポーズをつくりながら、人物が着ている衣服を剥ぎ取っていく。画面いっぱいに写された男性の裸を目の当たりにすると、たじろぎ、居心地の悪さを感じる人もいるかもしれない。「普通の男」が服を脱ぐことには戸惑うが、匿名化され、物質化された女性の裸体を鑑賞することには違和感を感じない、その不自然な美の在り方を問いかける。人物たちの属性や関係性が抽象化され、立ち現れる肉体。存在そのものの美しさとともに、そこに残るものは何か。女か男か、同性愛か異性愛かといった二項対立のあわいにあるものを可視化することを試みた作品集。
2005年に蒼穹舎より刊行された『IN MY ROOM』の再編集版として復刊されました。
発行:YAMADA Book Publishing
発行年:2026年
サイズ:282×210 mm
ページ:144p