カラヴァッジョ、ゴヤ、チェーホフ、ペソア、マヤコフスキー…。
愛する芸術家たちが見たかもしれない夢を夢想し、書きあげた20の短篇。それぞれに捧げられた夢のオマージュは同時に、その芸術家への批評であり、彼らの生涯であり、作品でもあります。
タブッキが描く美しく不可思議な幻想譚。
果たせなかった対話が夢のなかで実現され繰り広げられてゆく、清高なノスタルジー。
表紙にはシャヴァンヌの「夢」の一部分があしらわれている、宝物のような一冊です。
発行:岩波書店
発行年:2013年
サイズ:文庫判
ページ:80p