




登山で得た実感をたよりに自然と人の関係を考えていく過程が執筆された「山と人」。
2冊目となる本書のテーマは『テクネー』です。
技術が、生きるために自然に作用して必要なものを得ることであるならば、そこに自然と人間の関係の本質を見出せるのではないかと考える著者の石川吉典さん。
匂い、詩、錬金術、サイモン&ガーファンクル…
トピックを自在に横断しながら、自然と人の重なりを思考します。
「ーーけれども山で「なにかを得た」という感覚が、漠然としているにも関わらず、どこか確かな感じとして身体に残っていたりするのは、このようなことも一因としてあるのではないかと思う。そして、自分が無意識に生きようとしていたのだということにも気づいたりするのだった。」
発行年:2021年
サイズ:128 × 182 mm
ページ:70p