12年間ヨーロッパで暮らした日々のなかで撮影した、個人的なスナップを集めた一冊。夫ヴェルナーとの出会い、家族でサーカスワゴンで暮らしたこと、ありふれたカーテンの隙間の光、室内の一角。言葉にならない想い、目に見えない存在を見つめ、「抽象的なことを象徴的に顕すもの」を捉えようとし続けました。
その行為の集積の末には何か答えがあったわけではなく、日常の不可解さが霧のように広がっているだけでした。それでも彼女はその霧の奥を見つめ、ひとり納得してまた歩き出します。迷いや戸惑いを内包した、切なく美しい作品集。
「私たちにとって、力を与えてくれるのは、答えではなく、謎のほうなのだと思うからです。」
発行:赤々舎
発行年:2013年
サイズ:210 × 250mm
ページ:132p