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田附勝|ママ

4,800円

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「なぜパッチワークを五十年以上も続けてこられたのか、 訊けないまま母は亡くなってしまったーー」 写真家・田附勝さんが育った家には、お母さんがつくったパッチワークがあふれていました。ある種の幸せや豊かさ、ゆとりを象徴し、家の中で楽しめる趣味として広く親しまれていたパッチワーク。しかし作者の暮らしの中には、家庭内暴力と離婚、再婚という、一般的な"幸せな家族"とは異なる日常がありました。母は縫い続けながら、何を想っていたのだろう。声にならなかった声は、どこかに帰結したのだろうか。記憶をもういちど繋ぐために、ボロボロになった心を修復するために、ただひとつの抵抗の行為として、母はとどまることなくたくさんの華やかなパッチワークを生み出したのかもしれなかった。 母親の人生そのものと言えるパッチワークを撮影したこの私小説的な作品集は、作者が初めて家族と向き合った記録でもあります。深い色彩と湿度や体温を感じる一枚一枚のスナップもまた、パッチワークのように作者の複雑な想いを繋ぎあわせていくかのよう。 発行:射的文庫 発行年:2025年 サイズ:182×125 mm ページ:64p袋綴じ

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