







フランスの国民的写真家、ロベール・ドアノー。
第二次世界大戦後の、殺伐としていながらも音楽に溢れたパリの風景を切り取った写真集。その中には、エディット・ピアフ、ジャック・プレヴェール、ボーヴォワールなどの姿も。
ユーモアと好奇心を持って変わりゆく街を記録し続けたドアノーの写真からは、街の喧騒や日常の音楽が切ないほどに聴こえてきます。
「私にこれだけ多くの写真を撮らせたのは、生き延びるための反射的本能だったのだろうか?おそらく、消え去るイメージを所有したいという欲望だったのだろう。あるいはもっと単純に、この世界に生きている自身の喜びを刻み、明快な形にするための方法だったのかもしれない。」
発行:小学館
発行年:2021年
サイズ:B6判変型
ページ:304p