カバーを掛けられた車、包まれた樹木、閉ざされた窓、雪に覆われた風景、顔が見えなくなるほど幾重にも衣服を重ねた人びと。作者は日常生活の中にある「保護」や「覆い隠す」行為へと視線を向け、見えているものと隠されたもの、そのあわいに広がる領域へと思考を馳せる。そこに立ち現れる、絶えず何かを準備し、あるいは内にとどめようとする世界ーー日常の舞台裏でひそかに展開される、見過ごされてゆく光景を捉えている。
発行:AT LAST BOOKS
発行年:2025年
サイズ:145×240 mm
ページ:120P
*サイン入り