








京都の街、取り壊された家屋の痕跡を撮り続けてきた写真家の三宅章介さん。
うっすらと残る切妻屋根の跡、思わぬ場所に存在していた窓、形づくられた壁のひび、影だけが取り残されたような建物の姿。
隣接した外壁に刻印された家屋の痕跡は、かつてあった人々の日常、建物や風土の営みも写しとっているようです。ベルント・ベッヒャーのタイポロジーへのオマージュが込められたというこの集積は、街の類いな記録と、奥深い物語や記憶をも内包しています。
発行:赤々舎
発行年:2020年
サイズ:182 × 257 mm
ページ:128p