







2003年にドイツの文学・音楽フェスティバルにて行われた、建築家ペーター・ツムトアの講義を収録した本。
空気感、雰囲気などと訳される『アトモスフェア』、捉えがたいこの情感について丁寧に論じています。
音を立てるものが何もなくても建物は絶えず鳴っている、と話すツムトア。建築空間は、ひとつの大きな楽器のようであるかもしれません。
名匠の美学と思考が凝縮された一冊です。
「建築の質とは、私にとっては、建物が心に触れるということ、それだけに尽きます。」
ブックデザイン:葛西薫
発行:みすず書房
発行年:2015年
サイズ:190×200mm
ページ:76p