かつて、お風呂場や台所、銭湯や映画館などで使われていたモザイクタイル。驚くことに、昭和の時代を彩ったこの美しいタイルの8割が岐阜県多治見市の郊外にある笠原町で作られていました。一人の青年が創製した小さな町の小さなタイルが、日本各地へ、世界へと広がっていった奇跡のような地場産業の物語を辿りながら、タイルが彩る建物と街をめぐります。意匠の美しさとともに、タイルを通して人びとの営みも垣間見える大充実のタイル本。
伊奈製陶のモザイクタイルや台湾のモザイクタイル建築などを収載し、増補新版として再び刊行されました。
発行:国書刊行会
発行年:2022年
サイズ:四六判
ページ:272p