




建築・芸術分野のエッセイシリーズ「FORGET ESSAYS叢書」が創刊されました。本シリーズは、従来の出版形態では埋もれがちな、短いけれども価値のある建築家による論考を「手紙としての本」をコンセプトに、より手軽に届けることを目指してつくられています。第一弾は、イタリアの建築家アルド・ロッシの研究論文『メランコリーと建築:アルド・ロッシ』の著者、ディオゴ・セイシャス・ロペスによる三つの論考を扱っています。
#3
革命の余波が残る1970年代のポルトガルを訪れた建築家アルド・ロッシ。ミラの板張りの小屋、セトゥーバルの未完の集合住宅、アルヴァロ・シザやウンガースらの講演での教訓、ソウト・デ・モウラのブラガに残る痕跡ーー。
著者は「旅」をキーワードに、ポルトガルとロッシの足跡を辿り、「場所」と「記憶」の概念や、建築そのものの変容に思考を巡らせる。
様々な領域を超えて、主に建築や芸術、空間に関わる活動を行う出版レーベルFORGET BOOKSより。
過剰さから距離を置き、忘却することを大切に考える美学を持つ、今後も期待大のレーベルです。
発行:FORGET BOOKS
発行年:2025年
サイズ:170×120 mm
ページ:55p