







22年の長い年月にわたって友人に宛てて書かれた55通の手紙。きちんと並んだ柔らかな青インクの筆跡からは、
須賀さんの勤勉でお茶目な姿がうかがえます。
メガネをなくしたこと、らっきょうを漬けたこと、ひとつの恋が終わったこと、こわい戦争がはじまってしまったこと。
たびたび使われる “山ほどありがとう” の言葉は、切ないほどの愛と信頼に満ちています。
「一寸淋しいきもちだけどしずかで明るいかんじも戻ってきました。
今はふうふう言って本読んだりしています。
私はオクテもいいとこでやっとこの年になって少しだけ文学がわかってきたみたい。」
発行:つるとはな
発行年:2016年
サイズ:155×215mm
ページ:254P