「生まれたことらそのまのに、糺す(ただす)べに過ちが満ちていたーー」
運命は容赦ない。いつもの日常を送る人びとが、ふとした出来事をきっかけに、それまでの人生に疑問を抱き、価値観や世界観を一変させてしまう。あるいは意図せずあっという間に世界が変容してしまう。立ちこめる不安と抑圧、哀愁、絶望のなかに、人間の生の根源、こころの闇に迫ろうとする渇望感と強靭さがある。さまざまな登場人物たちの姿の内に垣間見える、クラリッセ・リスペクトルという人物。
ブラジルの文壇でカルト的な地位を築いた謎めいた作家、クラリッセ・リスペクトルの短篇小説29篇が収録された、日本オリジナルの傑作選。
発行:河出書房新社
発行年:2026年
サイズ:四六判
ページ:304p