詩人・建築家として活躍した立原道造さんの建築家としての姿を説いた一冊。24歳で逝去した彼の建築の実作は後年に完成した自邸「ヒヤシンスハウス」のみでしたが、絵を描くことが好きだったこともあり、数多くのスケッチや建築図面が残されています。本書は、これまであまり論じられることのなかった図面やスケッチを読み解き、そこに込められた建築観に迫ります。建築図面のなかには、建築それ自体だけでなく、その背景となる風景が描き込まれているものが多く、田園を志向する建築観が現れています。都市から田園への逃避願望、自然と創作を愛する者が理想とする世界を追い求めた軌跡を辿ります。
夢みたものは ひとつの幸福
ねがつたものは ひとつの愛
山なみのあちらにも しづかな村がある
明るい日曜日の 青い空がある
夢みたものは ひとつの愛
ねがつたものは ひとつの幸福
それらすべてここに ある と
発行:鹿島出版会
発行年:2016年
サイズ:A5判
ページ:282p