詩人・フィリッポ・マリネッティが発表した"未来派宣言"が発端となったイタリアの芸術運動「未来派」。過去の芸術の徹底破壊と、機械化によって実現された社会のスピードやダイナミズムを称えたこの運動は、造形芸術だけでなく、建築、文学、音楽、政治活動に至るまで広範囲に及びました。終息後も、ダダイズムやロシア構成主義などにも大きな影響をあたえた芸術運動です。
芸術、文化を含めてアヴァンギャルドの時代であった20世紀初頭の歴史を振り返り、再考した本書。哲学者・批評家の多木浩二さんによる渾身の遺作です。
未来派に関する絵画・彫刻・建築の図版、数多く出された「未来派宣言」の中から主要な11の宣言を収録。
発行:コトニ社
発行年:2021年
サイズ:A5判変形
ページ:352p