春、夏、秋…人びとの暮らす世界を通り過ぎていく雨粒。冬が来ると雨粒は雪の粒となって、しんしんと人びとのもとへ降り積もります。木の上に重なり、電線にぶら下がり、ポストの上にかぶさり…。春、夏、秋と、季節を駆け抜けるあいだに眺めてきた世界と触れ合うことのできる冬の時間をひとしきり楽しみ、雪たちはまた水滴となって地面にかえり、海にかえり、空に昇っていきます。
香港の絵本作家コニー・マオシャンは、日本で新潟県に何度も滞在し、雪深い十日町で暮らす人びとや自然との交流のなかからこの本が生まれました。厳しい冬にも、そこにとどまることを選んだ人々への思いが静かに込められています。
発行:くま書店
発行年:2026年
サイズ:168×297 mm
ページ:56p