海へ山へと巡り歩き、受け取った、自らの生の意味と方法。熊のいる山奥、震災後の能登半島、知床の雪原、ヴェネチアの水、それから文学、映画、芸術。自己を形成するものたちを掬い上げながら、現在地を確かめるようにことばの軌跡を編んでいく。デビュー当初の原点的作品から最新作まで、十数年のあいだに紡がれた詩、紀行文、日記も盛り込まれた、詩人・大崎清夏さんの最新エッセイ集。しなやかな強さを纏った、覚悟のような気配が感じられます。
"ーー無限の可能性を持った子どもにもう戻れない私たちは、大人として世界を拓けばいい。…崇高な野生動物になれないなら、人間という変な動物として、生き延びる道を探ればいいのだ。"
発行:河出書房新社
発行年:2025年
サイズ:四六判変型
ページ:240p