森、河、建物、標本、紙、林檎の木、ポートレート。
アートや広告といった枠組にとらわれることなく、世界に存在するさまざまなモチーフを真摯なまなざしで捉える写真家、上田義彦さん。本作は、代表作から未発表の初期作品、最新作まで、自ら現像とプリントを手がけた約580点を収録し、768ページにわたりその40年の軌跡を現すものです。
通常のレトロスペクティブの趣と異なり、一度シリーズとして発表された代表作品を撮影年順に解きほぐし、さらに上田さん自身の手で最新作から時系列を逆にたどるかたちで編まれました。「いつも世界は遠く、」というタイトルは、写真の魅力と写真の本質である「距離」を浮かび上がらせます。光や影、見ることの歓びについて綴られた、旅の途上の日記やメモも収録されており、思索の断片の軌跡を辿ることができます。
発行年:2025年
サイズ:188×210 mm
ページ:768P