九州に縁を持つ3人の女性、石牟礼道子さん、中村きい子さん、森崎和江さん。彼女たちは、職業や地域や性などによって分断された人びとを繋げる場として創刊された雑誌『サークル村』に集い、それぞれの文学を育みました。
家父長制の思想が根深いその地で、サークル村を通して彼女たちが手に入れたのは、歴史の中で周縁に追いやられてきた自らの小さな「声」を顕わすための言葉でした。支配や権力、差別から自由になり、葛藤を抱えながらも異質な他者とともに生きていこうとすること。文学の新しい地平を切り拓いていった彼女たちの言葉を、「思想文学」の視点で読み解く一冊。
発行:書肆侃侃房
発行年:2025年
サイズ:四六判
ページ:400p