ある日、神保町の本屋でプルースト「失われた時を求めて」全10巻をうっかり買ってしまった著者の柿内さん。せっかくなので毎日読んで、またせっかくなので読みながら日々のことを書くことにした、1年間の読書の記録が収められています。けっきょくなかなか読み始めないし違う本を読んだりする日もある。読まない日もある。寄り道をして、遠まわりをして、たくさんの本と自分の日常を巻き込みながら綴られる、読むことの幸せに包まれた重厚な読書日記。この度うれしい重版となりました。
「読書はただ楽しいからしている。何が楽しいかと言うと、自己同一性が揺さぶられるところだ。きのうまで知らなかった世界や、忘れていたことすら忘れていた他者の存在や、格好いいポストモダァンな語彙と出くわすことで、僕は半ば無理やり変えられてしまうーー。」
発行:エイチアンドエスカンパニー
発行年:2020年
サイズ:四六判(厚さ45mm)
ページ:768p