長年続けてきた教師の仕事を終え、沖縄県の竹富島に移住した三砂ちづるさん。
育っていく過程で誰もが身につけてしまう心の鎧。それをいったん下ろして、人間として新生することってどういうことなのだろう。アイデンティティと名前、コロナ禍でのマスクという仮面、語りと共時性、人が死ぬということ、伸縮する時間のこと…。家族を看取り、子どもたちが独立し、引っ越しをし、自分の環境も少しずつ変化していく。移ろいゆくなかで見つめた人生のさまざまなシーンを、深い洞察で綴った珠玉のエッセイ集。
「一人の人間が、ただ、そこにあって、一人で人間のやってきたことを問い直し、考え直し、統合していく力を持つこと、こそが、人が生きている、ということなのだーー」
発行:ミシマ社
発行年:2025年
サイズ:四六判変形
ページ:224p