




岩手県の各地を舞台に描かれた、切なくあたたかい6つの物語。眠り続ける老人〈カメヤ〉の過去、お手伝いさん〈とどこ〉と過ごした日々、復興に揺れる街で暮らす幼なじみ二人に起きた夜の出来事…。日常に溶け込んだ少し不思議な存在は、時に驚くような方法で私たちの背中を押し、光のほうへと導いてくれる。
岩手県在住の著者、かときちどんぐりちゃんは、音楽療法士として岩手県の各地をめぐり、その土地の歴史や人びとの暮らしに耳を傾けてきました。そうして集まったささやかで豊かな声を拾い集め、編まれた現代の民話が収められています。
発行:信陽堂
発行年:2025年
サイズ:120×210 mm
ページ:208p