「それが、わたしの身体のまんなかに湖がうまれた日だった。そのときはまだ、それは小さな水たまりほどの大きさのものだったーー。」
たどり着いた先にある、あるいは自らの内にある大きな水の塊。穏やかに凪いでいるとき、風とともに波紋が立つとき、大雨で溢れるときその情景をつぶさに見つめ、描き出したささやかな物語が収められています。
失うこと、変わっていくこと、思い出すこと、出会うこと。物語ることで自らの輪郭を確かめていくような5篇のストーリー。清らかな風を纏い繋がっていく、詩人・大崎清夏さんによる書き下ろし連作小説集。
発行:palmbooks
発行年:2025年
サイズ:四六判変型
ページ:160p